「杓子」といえば宮島と言われるほどに、全国的に知れ渡っています。
寛政の頃(1789~1800)光明院の修行僧誓真により考案され、島民に製造法を教えたのが始まりです。
形は弁財天の持つ琵琶の形から取られ、材質は栃、桜、桑等を木の目なりに割って使うために飯に香りが移らず、杓子に飯粒が付着しにくく、また熱い飯にも曲がらない特徴をもっています。
東北以北では、「みやじまさん」と呼ばれています。
現在では、実用物以外に商売繁盛・家内安全・選挙やスポ-ツなどの勝運を願かけされて奉納されたり家に持ち帰ったりされています。